2025/11/15 09:00
昨日は愛知県豊川市で開催の “かわしんビジネス交流会” へ行ってきました。私のもう一つの仕事、行政書士の関係で、先輩行政書士と一緒に行ってきたのですが、各ブースをめぐり、いろいろな人と会い、交流を深めることができました。
今はどこの会社も健康に関する関心は高く、さまざまな取り組みをしています。そんな中、私の目についたのが、食事と肌につける化粧品関連のブースです。オーガニックが健康に良いとはいうものの、ただオーガニックなだけでは建康に良いとは限りません。植物には毒を持つものも多く、それらの毒抜きなどもしっかりしなくてはなりません。「この植物はどんな風に毒抜きしているのかな?」そんなことが気になりました。
私自身、天然のオリーブオイルから作られた自然派の石鹸を販売しているので、天然をおしたい気持ちがあります。しかし、天然が良く人工が悪いわけではありません。自然の植物や鉱物にももちろん毒が含まれるものがあり、また、天然の物はいろいろな成分から成り立っているため、毒となる成分を管理することが難しいです。天然の物から作られているからと言って、必ずしも安全とは限りません。扱いにくい天然の物を扱うためには、長年の経験から得られた知識が必要であり、そのおかげで体に与える害を最小限にした製品を作ることができます。ただ、それでも、天然の物は成分をきっちり管理できないので、人体に害をおよぼすことがあります。
一方、人工の物は、確実な成分配合、鉱物資源からの大量生産ができ、また、1つ1つの製品に違いがありません。ただ、人工の物はもともと自然界には存在しない物なので、それを分解する微生物が少なく、生物がそれを食することで生態系に害をもたらします。また、自然界に存在しなかったことは、人体にもなじまない物質であり、理論上はだいじょうぶな量であっても、人体がどんな拒絶反応を起こすのか分からないです。さらに、人工の物は安価に製造するため、廃油などから精製されるので、厳しい基準を適用しているとは思えません。有害な成分を0.1パーセントまで除くのは簡単ですが、0.01パーセントまで除くには、その100倍の労力がかかります。“それを長期に渡り使用した場合、人体に悪影響を与えるかどうか” より、経済的な面から “有害な成分が0.1パーセント以下ならだいじょうぶ” としていると思われます。実際、人工の物の問題点はここにあります。
天然と人工、どちらが体によいか、単純には決められません。天然と言っても、どんな物をどのように加工して作ったのかによって大きく異なります。また、人工であっても、精製過程はそれぞれ。不純物の許容量も違います。天然の原料から作られた製品を使う時は、その製品がどこでどのような方法で作られたのかが重要です。そんな中、“伝統がある” ということは、長年、その製法で問題がなく、そのため人々から支持されてきたことを意味します。伝統は安全を確かめる指標の一つになります。
クノッソス石鹸を製造するブロコス・ブロス・クノッソス社は、1911年にギリシャ共和国クレタ島で創業し、100年以上、石鹸を作り続けてきた会社です。長い年月に渡り、ギリシャの人々に支持されてきたことが、その品質を保証しています。さすがに、昨日、訪れたブースには、ブロコス・ブロス・クノッソス社のクノッソス石鹸ほど長い伝統を持つ天然素材の製品はなかったです。

