2025/11/10 09:00
クノッソス石鹸の故郷はギリシャ共和国のクレタ島です。この島は広島県と同じぐらいの広さを持つ、ギリシャで一番大きな島で、北はエーゲ海、南は地中海に面し、アフリカ大陸からも近い位置にあります。そのため北アフリカのような乾燥した風景が広がっています。
私は、クノッソス石鹸の故郷を訪ね、この島に行ったことがあります。クレタ島はギリシャ本土から多くの飛行機が出ているためアクセスはよいです。ただ、サントリーニ島のように観光地化していないため、楽しいアクティビティは少なめ。歴史と文化を楽しむツアーが中心となります。クノッソス石鹸の名前の由来となったクノッソス宮殿や学生時代に世界史で習ったミノア文明の文物が展示されたイラクリオン古代博物館などが有名です。私たちが知っているギリシャ文明より古い時代の文明、ミノア文明の文物はギリシャ本土の博物館では見られないそうです。「これを見るためだけでもクレタ島に来る人は跡を絶たない」と聞きます。
この温かく乾燥した島で栽培されるオリーブの木はコロネイキ種という品種に属します。コロネイキ種は実が小さく油の含有率が高いため、高級オリーブオイルの原料となります。また、コロネイキ種の栽培には温暖で乾燥した気候が必要なため、温暖で乾燥したギリシャでなければ、栽培が難しいようです。
オリーブの実にはポリフェノールやビタミンEといった酸化を抑える成分が豊富に含まれていますが、このコロネイキ種の実は、そんなオリーブの実の中でもとりわけポリフェノールやビタミンEが豊富だと言われています。ポリフェノールは、酸化を防ぐ作用が強く、体臭をおさえたり、皮膚の痛みをやわらげる働きがあります。ビタミンEは、皮膚の保湿と再生に役立つと言われています。
オリーブはギリシャの名産品。「古代ギリシャの都市国家はオリーブオイルの交易により食料を輸入して発展した」と言われています。今でもオリーブはギリシャの名産品であり、首都のアテネ市近郊にもクレタ島にも広大なオリーブ畑が広がっています。オリーブ畑は風景としてもとても綺麗です。

