オリーブオイル石鹸には端正な立方体の石鹸とやや形がいびつな石鹸があります。その違いを生むのが、できたての石鹸を練っているか練っていないかの違いです。端正な石鹸は、一度、乾燥機などで乾かし固めた石鹸をチップ状に細かく粉砕し、再度、機械で練って形を整える石鹸です。一方、形がいびつな石鹸は、溶けた石鹸の原液をそのまま型に流し込み、自然乾燥して作ります。私が使ってみた感じでは、大きな違いはありませんでした。いびつな形の石鹸は角があるので使い始めは使いにくく、機械練りの石鹸の方が手で持ちやすく使いやすかったです。また「機械練りの方が分子が引き締まっているため溶け崩れしない」とも聞きます。一方「自然乾燥の方が体に良い成分を多く残すことができる」とも言われています。使いやすさを考えれば機械練り。成分を考えれば自然乾燥。でも、機械練りでも体に良い成分は十分含まれますし、自然乾燥でも少し洗えば角がとれ使いやすくなります。そこまで違いはないように感じます。私は好みの問題ではないかと思います。ちなみにクノッソス石鹸は機械練りの石鹸です。マルセイユ石鹸も機械練り。自然乾燥の石鹸で有名なのはアレッポ石鹸です。