2025/02/20 09:00

 人体が体内でエネルギーを作る過程で活性酸素が発生します。この活性酸素は細胞やDNAを攻撃することで、細胞を傷つけ、細胞の劣化をもたらします。細胞の劣化は、老化を引き起こし、心臓病や癌などの病気のリスクをあげます。活性酸素による細胞の劣化を防ぐことを抗酸化と言います。抗酸化とは、活性酸素が発生した時、それが人体を傷つける前に、その活性酸素と結合し活性酸素を除去する作用のことです。植物などに含まれるポリフェノールやビタミンには抗酸化作用があると考えられています。


 体の酸化は体の内部から起こるだけでなく体の表面でも起こります。生命活動の際に発生する活性酸素で皮脂が酸化し過酸化脂質が形成されます。この過酸化脂質は、肌を攻撃することで色素沈着を起こし、シミやくすみの原因となります。また、過酸化脂質に攻撃された細胞は肌にハリを与えるコラーゲンやエラスチンを作る働きが弱くなり、皺(シワ)やたるみの原因となります。

 それなら酸化により過酸化脂質を生み出す皮脂を取り除けばよいかといえば、皮脂には肌に潤いを与える大事な働きがあり、取り除くとそれはそれで人体に害をもたらします。また、皮脂を根こそぎ取り除こうとすれば、体は自分を守るため、さらに皮脂を分泌してしまいます。そのため皮脂の酸化を防ぎ過酸化脂質の発生を抑えるためには、皮脂を取り除きすぎないことと、皮脂に抗酸化作用のある物質を与えることが必要です。

 合成石鹸は汚れを落とすことに特化しているため、皮脂を取り除く作用が強く、皮脂が取り除かれることで、さらに皮脂の分泌が増え、抗酸化作用がないため、過剰に分泌された皮脂が酸化し過酸化脂質となりやすいです。また、日本で一般的に販売されている石鹸も、効率的に石鹸を製造するため製造過程で石鹸の原料となる脂質以外を分離除去してしまっているため、抗酸化作用をもたらす物質がありません。そのため皮脂の酸化を抑えることはできません。

 オリーブにはポリフェノールやビタミンなど酸化を抑える物質が豊富に含まれるため、オリーブから作られるオリーブオイルは酸化しにくい油となっています。そのオリーブオイルから石鹸を作ることで、オリーブに含まれる酸化を抑える物質、抗酸化物質を豊富に含む石鹸を作ることができます。とりわけ、ギリシャで栽培されているコロネイキ種はオリーブの中でもとりわけポリフェノールやビタミンなどの抗酸化物質が豊富に含まれています。そのオリーブオイルから作られたクノッソス石鹸は、他のオリーブオイル石鹸より活性酸素による過酸化脂質の発生を抑え肌の老化を防ぐ作用が強いと言えます。