2025/01/25 09:00

 人間の細胞の中には遺伝子DNAがあり、その遺伝情報は約32億もの文字数で書かれてると言われます。この32億文字がどれぐらいの文字数かと言えば、小さい文字でびっしり記載し、本の重量で400kg。おおよそ図書館の本棚一列分いっぱいにもなります。おおよそ思いつく限り最も文字数が多い書物、広辞苑ですら1500万文字。一般的な本はせいぜい10万文字程度。平均で0.02mmほどの大きさの細胞に、これほどまで膨大な量の情報が含まれていることに驚かされます。その情報の中には種としての人間にとっては好ましくても、個体の人にとっては好ましくない情報も含まれます。その最もたるものが、人間の寿命の上限を制限する情報と老化をもたらす情報でしょう。どちらも世代の入れ替わりのためには必要であっても、誰も死にたくはありませんし、老化したくもありません。でも、遺伝子に書き込まれてしまっているからには、この生物的な制限はどうにもならないものです。アンチエイジング(抗加齢)など流行っていますが、この老化を抑えるという技術は、細胞を若返らせるというより、肉体の傷みを修復し、その結果、若々しく見せる技術ではないかと思います。つまり、老化は避けられないけど、細胞の自然な老化以外の傷をなくすことで、その年齢で最もよい状態に保つということです。化粧品による美化作用も1つは化粧品で傷を隠すこと、もう一つは傷を最小限に抑え、その年齢で最もよい状態に保つことです。クノッソス石鹸など、オリーブオイル石鹸によって若々しく保つことは、後者に該当します。オリーブオイルは、皮脂の酸化を防ぐことで肌を傷みを軽減し、また皮脂に近い成分で作られているため、肌に潤いを与え、皺(シワ)の原因となる乾燥などから肌を守ります。その結果、細胞をベストコンディションの状態で保つことに貢献します。そのためオリーブオイル石鹸を使っている人たちは、細胞を傷つけてしまっている同年代の人たちより若々しく見えるようになります。もし人類の科学技術が進み、遺伝子のことがさらに解明されれば、もしかしたら、細胞の根本から若返るアンチエイジングが可能になるかもしれません。でも、現状では、健康を意識して生活することで、マイナスを減らし、できるだけ若々しく見せるのが、精一杯のようです。