緑色のクノッソス石鹸には、時折、白い粉が見られることがあります。これは、石鹸の成分と外気がふれあうことで反応して現れるソーダ灰と言うものです。見た目は悪くなりますが、石鹸の品質を落としたり、人体に危害を与えたりするものではありません。むしろ、ソーダ灰が発生することは、化学添加物や合成成分を含んでいない本物のオリーブオイル石鹸であることの証明となります。これらの白い粉はフランスのマルセイユ石鹸などでも現れています。この白い粉を発生しないようにするためには、透明フィルムを完全に密閉し、一切、空気が入らないようにする必要があります。しかし、石鹸は、保管状態であっても、長い時間をかけ徐々に中に含まれる微小な水気を蒸発させます。そのため完全に密閉してしまうと、包装内に水滴がつき、その周辺の石鹸を湿らせてしまう恐れがあります。そのため石鹸は透明フィルムで完全に密閉することはせず、透明フィルムのわずかな隙間であっても、外気とふれあわせることで品質を保ちます。時折、白い粉が発生してしまい、大変、申しわけないですが、白い粉は表面だけについているため、一度、表面を水で流せば、すべてきれいに落ちます。また “緑色の石鹸に時折見られる” と書きましたが、実際は白色の石鹸にも時折見られます。ただ白色の石鹸だと白い粉は目立ちません。そのため気づかないことが多いです。