2024/12/10 09:00

 化粧品の香料には、天然の植物の花、葉、果皮、種子、根、樹脂、木部などから抽出された精油(エッセンシャルオイル)と、化学的に合成された香料(フレグランスオイル)の2種類があります。精油の方がやさしい自然な香りがしますが、石鹸となると、精油で香りをつけるのは難しいです。なぜなら、石鹸自体にも原料の油の香りがあり、それを打ち消すぐらい強い香りをつけなければならず、また、精油の香りは弱いため、石鹸にはなじまないようです。クノッソス石鹸にも8種類の香り付き石鹸にミルキー石鹸を加えた9種類の石鹸に化学的に合成された香料を使っています。化学的に合成された香料の特徴としては、品質にムラがなく、統一した香りを楽しむことができる点です。また、値段も安価なため、香料を加えても商品の値段がさほど上がらないこともあげられます。一方、デメリットとしては、少量でしっかりと香りをつけることができるため、人によっては香りが強すぎて気分が悪くなることもあります。石鹸でも、1個2個ではそこまで影響はありませんが、売店など100個200個あると、その香りに圧倒されてしまいます。化学的に合成された香料といっても、徹底した検査により安全性は確保されていますが、それでも、肌に与える刺激には年齢や個人差などもあるため、人によっては気になる方もいらっしゃるようです。動物性の脂から作った石鹸では脂自体の臭いが強く、また個体によって香りのばらつきがあるため、それを打ち消すため化学的に合成された香料をつけています。あのいわゆる石鹸の香りはバラの香りの香料が発している香りです。一方、オリーブオイルから作られた石鹸では、オリーブの香りがしますが、そこまで強くなく、またばらつきも少ないため、香料を加えた石鹸と加えない石鹸があります。肌が敏感な方や香りに敏感な方、乳幼児などには、香り付きでない石鹸、3種類のノーマル石鹸がおすすめです。