2024/10/30 09:00
ボディーソープなど、液体石鹸で手を洗った後、水で流してもヌルヌルした感触が残り、何度も手を洗い直したことはないでしょうか?でも、天然素材の石鹸で手を洗うと、ヌルヌル感が残ることがありません。なぜなのか長いこと謎でしたが、先日、ある石鹸製造会社のホームページで、興味深いことを知りました。
“固形石鹸は、弱アルカリ性であり、肌の皮脂や汚れは弱酸性のため、混ざると中和され、石鹸の洗浄能力を失うため、肌に石鹸が残りません。固形石鹸で手を洗うと、ヌルヌルした感触が続かないのはそのためです”
これは私にとって衝撃的でした。なるほど、あのヌルヌル感は、石鹸が残っているために起こるもの、固形石鹸ではあまり起こらないのですね。
美肌を気にする人には固形石鹸を使う人が多いと聞きます。確かに肌の健康を考えた時、洗浄力は弱めで皮脂を過剰に奪わない天然素材の固形石鹸は肌を痛めず、また、ポリフェノールやビタミンなど、体に良い成分を豊富に含んでいるため、結果として肌を美肌に保つ働きがあります。
でも、1つ気をつけなければならないことがあります。それは承知の通り、固形石鹸は泡を立てるのが面倒です。そこでよく泡を立てないまま、石鹸を肌に押し付けゴシゴシ洗ったり、石鹸をボディタオルにつけ、それで体をゴシゴシ洗ったりしてしまうことです。石鹸は泡立てが面倒なだけでなく、液体石鹸のように豊富な泡は立ちません。そこで「しっかり洗えた気がしない」と感じてしまう人もいらしゃいます。
泡が豊富にたっていると、しっかり洗えているように感じますが、実は、洗浄力と泡立ちはあまり関係がありません。だから泡立ちはあまり気にせず、汚れを水で流す程度のつもりで、使ってみてはいかがでしょうか?乾燥肌や敏感肌、肌のかゆみなどは、石鹸をつけゴシゴシ洗い肌を痛めてしまうことが原因です。せっかく肌を痛めない固形石鹸を使っていても、ゴシゴシ洗って肌を痛めてしまえば本末転倒ではないでしょうか?
私は、クノッソス石鹸のメーカーの担当者からも、そのことを言われています。“石鹸の洗浄力と泡立ちはあまり関係がないので、泡立ちが少ないからと、泡立つほど強くこすりつけないこと” 石鹸ユーザーの皆様方も、それには気をつけていただきたいです。