2024/02/15 09:00

 臭いものには蓋をすれば、それ以上、臭いものを見ることはありません。それと同じで、ほとんどの人は洗剤で体を洗い、汚れが水と共に排水口へと流れたら、それで汚れは消滅したように感じます。でも、洗剤は汚れを消滅させる物質ではなく、ただ汚れを水に溶かし込み、そして持ち運ぶ物質です。汚れ自体は消えてはいません。そしてその汚れは排水口から排水管を流れ下り下水処理施設へと向かいます。自然の物質である汚れに関しては、微生物の力などで分解し、なくなります。石鹸も自然な物質であるため、微生物の力などで分解し、なくなります。ここで初めて汚れが分解され消えます。


 しかし合成洗剤を使うとこうなります。自然の物質である汚れに関しては、自然の物質ではない合成洗剤と結合しているため、微生物などが分解できません。合成洗剤は、自然の物質ではないので、微生物などが分解できません。結果、特別な処理をしない限り、汚れは水に溶け込んだ状態で、薄まることはあっても、残り続けます。そして、そんな生物が分解できない物質ですから、それを口にした水生生物は死んでしまいます。洗剤を使う人にとっては石鹸も合成洗剤も同じようなもの。でも、その後のことを考えると、合成洗剤を使い続けていいのだろうかと疑問に思います。