2024/06/10 09:00

 今までシャンプーで髪を洗っていた人が石鹸で洗うようになると、フケが出やすくなるとの話を聞きます。私自身はそのようなことはなかったのですが、実際に調べてみると、確かにフケが出やすくなる時期がある人もいるようです。


 それまで使っていたシャンプーとの作用の違いで、頭皮の角質細胞の生まれ変わりの周期(ターンオーバー)が変化したため、フケが出たり、シャンプーに含まれ頭皮に作用していた保湿剤やフケ防止剤などの効果がなくなったため、一時的にフケが増えることはあります。しかし、早くて1カ月、遅くとも半年以内には、髪が石鹸になじみ、フケも落ち着くようです。

 シャンプーは髪を傷めるので、保湿剤でしなやかにし、フケ防止剤でフケをおさえています。最初のうちはシャンプーの保湿剤やフケ防止剤がつかず、でもシャンプーで傷んだ髪がまだ元に戻っていないので、まるで石鹸に切り替えたから髪が痛んでフケが増えたような感覚におちいることがあるようです。シャンプーは、本来、髪を痛めてしまうので、化学物質を入れ、それをおさえているのに、それがなくなったため、まだ回復していない髪が痛んだように感じられてしまうのです。シャンプーより髪にやさしい石鹸に切り替えた途端、逆に髪が傷んだように感じてしまうなんて、なんか皮肉な話です。

 ただ、実際、フケはそこまで増えることはなく、多くが石けんカスを十分流さないため、それがフケのように見えることから起こっているようです。石けんカスとフケとの違いは以下のような感じです。

 石けんカス:小麦粉のような粉状のもの。ブラシにつくべたべたしたもの。
 フケ:爪でひっかくとポロポロとはがれ落ちる皮膚のかけらのようなもの。

 石けんカスはもちろんのこと、フケも髪をしっかりそそぐことで、防げるようです。石鹸で髪を洗ってみて、フケかなと思ったら、もう少ししっかりそそいでみる。そして様子をみてみたらいかがでしょうか?数カ月するうちにはフケも落ち着き、シャンプーで洗っていた時より自然な滑らかさを持つ髪になります。