2024/01/25 09:00

 私はトイレに行った後に手を洗います。小学校では「トイレに行ったら必ず手洗い」と書いてあり、手洗いを奨励しています。

私もずっとトイレに行ったら手を洗うのは当然と考えていました。
 しかし、地域の活動などでいろいろな人と接すると、トイレに行っても手を洗わない人を頻繁にみかけます。彼らには彼らの考えがあります。大便の時は手を洗うが、小便は洗わない人。小便が手についた時だけ洗う人。小便が手についたぐらいでは洗わない人。トイレで手を洗わない人でも大便の時にはたいていの人が手を洗います。しかし猛者(モサ)ともなると、大便でも手につかない限り洗いません。しかし、トイレで手を洗わない人でも、唯一全員が手を洗うケースが、大便が手についた時。その時だけは全員が手を洗います。トイレでの手洗いは、大便が手についた時以外、本当、千差万別。汚い話ですが、意外と手を洗わない人は多いです。
 私にとってトイレで手を洗わないなんて、汚くて考えられません。しかし、彼らはすごく科学的に考えていました。小便は汚くないから手を洗う必要はない。大便は汚いから手を洗う必要がある。確かに科学的にはその通りです。小便にはバイ菌はおらず、人体に害はないです。
ただ、臭くなる恐れがあるため、手についた時だけ洗うのが最も合理的でしょう。学校では、トイレの後、合成洗剤の石鹸もどき(本物の石鹸ではない)で、ゴシゴシ洗うことを推奨しています。その結果、人の言うことを素直に聞く人の手はあかぎれして痛々しい状況です。一方、トイレで手を洗わない人は風邪をひくこともマレで、手はいつもみずみずしいです。トイレで手を洗わない人は、汚いとは目に見えて汚いことなので、目に見えて汚いと思わなければ洗うことがありません。だから、いつも手を洗う人に比べ手を洗う回数が格段に少ない。しかも石鹸などめったに使わないため、肌の脂がとれることがない。彼らの多くは屋外での仕事。本来、室内で仕事をしている人たちより手が荒れてもおかしくないのですが、みな、綺麗な手をしています。
 乾燥肌は、皮膚の表面の角質の脂がとれ、むき出しとなった角質が外気によって痛めつけられることで生じます。脂がとれてしまう最大の原因は手洗い。ただ、よくできたもので、脂は水には溶けないため、水で洗ってもなかなか落ちません。しかし、石鹸はゴミが付着した脂を水に溶かして落とすのが仕事ですから、石鹸をつけて洗うと、皮膚の表面の脂もゴミと一緒に落ちます。体の脂が補充されるより、早く脂をとってしまうと、皮膚表面の角質がむき出しとなり、角質が痛み乾燥肌となります。
 「汚い汚い」と小さい頃から何でもかんでも洗えと教えられ、それに従ってきたその結果が、肌荒れなんですね。でもだからといって手洗いをひかえるのは多くの人にとっては衛生的より精神的によくありません。衛生的には大便時だけ手洗いすれば問題ないですから(笑)。

 そこで気持ちの問題として手を洗いたいが、肌の角質の脂を落としすぎないようにしたい。そんな願いをかなえるのが、オリーブオイル石鹸です。オリーブオイル石鹸は、石鹸の中では洗浄作用はやや弱め。でもそのおかげで、手を洗っても手の脂が取れすぎることなく、脂の上部に浮いたゴミやチリが除かれます。また、石鹸自体が油からできているため、手の表面に油分を与えます。その与える油分は石鹸の原料となった油です。オリーブオイルは、刺激成分が少なく、人の肌になじみ、うるおいを与えます。また、石鹸の副産物として生まれるグリセリンは石鹸と分離し保湿成分として販売される物質。大きな工場ではグリセリンだけ分離して保湿剤として販売しているため、それらの工場で作られる石鹸にはグリセリンが含まれません。しかし、クノッソス石鹸では、石鹸の副産物のグリセリンを石鹸から分離して販売し利益をあげようとはしていないため、グリセリンは石鹸の中にそのまま残っています。オリーブオイル石鹸を使うことで、手を洗うたびに、保湿剤を塗ったような洗い上がりになります。乾燥しがちなこれからの季節。肌を痛めないためにもオリーブオイル石鹸は必要ですね。